「中学生以下」という言葉には中学生が含まれています。
例えば、あるイベントが「中学生以下は無料」と告知している場合、中学3年生のお子さんを持つ親が、その子が無料で参加できるのか疑問に思うこともあります。
こうした混乱は、表現の仕方に起因します。
この記事では以下の質問に答えていきます。
・「中学生未満」ってどういう意味？
・「中学生以上」には中学生が含まれるのか？
・これらのフレーズが持つ意味の違いとは何か？
「中学生以下」とは中学生を含むのか？
「中学生以下」というフレーズには、中学生も含まれるとされています。
この言い回しは中学生だけでなく、それ以下の年齢の子供たちも対象に含むことを意味します。
「中学生以下」の範囲について
「中学生以下」という表現で、「以下」とは「そのレベルを含むそれより低い範囲」を指します。
ここでの「レベル」は中学生を指し、中学生を含めたそれ以下の年齢層が対象です。
具体的に「中学生以下」には以下の年齢層が含まれます。
- 中学生（1年生から3年生）
- 小学生（1年生から6年生）
- 幼児（1歳から小学校に入学するまで）
- 乳児（0歳）
生まれ月により年齢が異なるため、厳密な年齢制限を設けるのは困難です。
同様に、「～以下」の概念は、「小学生以下」に小学生が含まれるかどうかといった疑問にも当てはまります。
中学生の期間はいつ終了するか？
中学生と見なされる期間は3月31日までです。
卒業式が3月中旬に行われたとしても、3月の終わりまでは中学生として扱われます。
したがって、4月1日からは「中学生以下」には含まれないことになります。
「中学生未満」の年齢層について
「中学生未満」という言葉は「中学生以下」と混同されがちですが、意味は異なります。
「未満」とは「指定された基準よりも下」という意味を持ちます。
この表現では、中学生は含まれず、中学に進学する前の年齢層だけが対象とされます。
したがって、「中学生未満」には中学生は含まれず、それ以下の年齢層の子どもが対象となります。
具体的には、「中学生未満」には以下の年齢層が含まれます。
- 小学生（1年生から6年生）
- 幼児（1歳から小学校入学前まで）
- 乳児（生後から1歳まで）
中学生以上」とは、どの年齢層に該当するか？
たまに「中学生以上は有料」という条件を目にすることがあります。
この表現における「以上」は、「その基準及びそれよりも上の年齢層」を含むという意味です。
ここでの「基準」とは中学生の年齢層を指します。
したがって、「中学生以上」には中学生自体と、それ以上の年齢層が含まれます。
具体的に、「中学生以上」とは以下の年齢層が含まれます：
- 中学生（1年生から3年生）
- 高校生（1年生から3年生）
- 大学生及び専門学校生
- 社会人
- 定年退職者
この区分には中学生から始まり、それ以上のすべての年齢層が含まれるため、非常に広範囲をカバーしています。
「中学生以下」「中学生未満」「中学生以上」の区分解説
「中学生以下」「中学生未満」「中学生以上」という用語が指す範囲についての混同を解消するため、以下にそれぞれの用語を説明します。
「中学生以下」
- 中学生を含む
- 年齢層は0歳から中学3年生まで
「中学生未満」
- 中学生は含まれない
- 対象は0歳から小学6年生まで
「中学生以上」
- 中学生を含む
- 年齢層は中学1年生から成人を含む広範囲です
年齢による区分が複雑な理由
単純に年齢で区切る方法も便利に思われるかもしれませんが、「中学生以下」「中学生未満」「中学生以上」のようなカテゴリーではなく、年齢で区分けすると早生まれや遅生まれなどの要因により、一律に区分けするのが困難になることがあります。
たとえば、中学3年生は通常15歳になる学年とされますが、誕生日が遅いために実際に15歳になるのが学年末近くとなることもあり、「15歳以下」と一括りにすると適用が難しくなる場合があります。
まとめ
ここで簡潔に説明します。
- 中学生以下：中学生を含む
- 中学生未満：中学生を含まない
- 中学生以上：中学生を含む
「中学生以下」と「中学生以上」では中学生が含まれますが、「中学生未満」では含まれません。
これを理解しておくと、映画館の入場制限やホテル、温泉、各種イベントでの年齢区分に迷うことが少なくなります。
